【10月18日 AFP】悪趣味に見えるかもしれない。だが、この商品を買って満足した人たちは「かわいい」「愛らしい」と高く評価している──米国のある企業が発売したエボラウイルスをかたどったぬいぐるみがヒット商品になっている。

 米コネティカット(Connecticut)州に本社を置くジャイアント・マイクローブ(Giant Microbes、マイクローブは「病原菌」の意味)はホームページに、冗談で人に贈る「ギャグギフト」として、3種類のエボラウイルスのぬいぐるみ商品を掲載。「新聞の第1面をにぎわす恐ろしい病気について詳しく学ぶ」ための「他に類のない伝染性のギャグギフト」「全年齢の生徒向けの素晴らしい教材」だとしている。

 17日までに同社ホームページに寄せられた10件のレビューは全て、エボラウイルスのぬいぐるみを最高の「五つ星」と評価していた。

 ただ、価格9.95ドル(約1060円)のエボラウイルスをこれから買いたいという人には、残念な知らせがある。同社のホームページによると17日の時点でこのぬいぐるみはすでに売り切れており、29.95ドル(約3200円)の「大」サイズ、14.95ドル(約1600円)の「エボラ用ペトリ皿」も売り切れている。

 ジャイアント・マイクローブの「ユーモラスで楽しく、教育に役立つ」病原菌のぬいぐるみは世界でこれまでに1000万個以上が売れている。2002年の創業時は、小さな子どもたちに手洗いの大切さを教える教材として4種類のぬいぐるみを販売していただけだったが、現在は炭疽(たんそ)菌、ペスト菌、がん細胞、コレラ菌、淋菌(りんきん)、そして食中毒を起こすカンピロバクター・ジェジュニ(Campylobacter jejuni)など100種類以上のぬいぐるみを販売している。(c)AFP