香港・旺角でデモ隊と警官隊が衝突、26人逮捕
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【10月18日 AFP】民主派が抗議行動を行っている香港(Hong Kong)の商業地区・旺角(Mongkok)で17日午後8時(日本時間同9時)ごろ、同日明け方に警察が一部のテントやバリケードを撤去した場所を取り戻そうとしたデモ隊と警官隊の間で、新たな衝突が起きた。
警察は17日明け方、デモ隊から抵抗を受けることなく、旺角の抗議キャンプのテントやバリケードを撤去し、その規模を大幅に縮小させていた。旺角は香港中心部の行政府庁舎前に次ぐ、2番目に大きな民主派のデモ拠点になっている。
デモ隊はその後も抗議キャンプのあった多車線道路の片側だけは保持し続けた。夕方になって民主派デモの参加者数が膨れ上がり、警察による秩序の維持が難しくなった。
午後8時(日本時間同9時)ごろ、デモ参加者数人が警察の非常線の内側に入ろうとしたことを機に警察との間で衝突が発生した。デモ参加者たちは傘を広げて進み、警察隊は警棒や催涙スプレーを使用して膨れ上がる群集を押し返そうとした。
17歳の高校生は「ここは自分たちが取っていた場所だから、取り返したい」と話した。
AFPのある記者は少なくとも2人のデモ参加者が警察官たちに連れ去られたのを目撃した。ヘルメットをかぶり暴動鎮圧用の盾を持っていた警察官もいたという。
また、米写真通信社ゲッティイメージズ(Getty Images)のカメラマン、ポーラ・ブロンスタイン(Paula Bronstein)さんが拘束されたのをAFPの2人の記者が確認した。
17日夜遅くには衝突の混乱は沈静化したが、警官隊と数千人のデモ参加者との間で緊張した状態は続いた。香港の警察は18日早朝、同日午前3時(日本時間同4時)までにデモ隊は9000人にまで増え、衝突の中で26人を逮捕したとともに、警察官15人が負傷したと発表した。(c)AFP