【10月17日 AFP】シリア北部、トルコ国境の要地アインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)に対し、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」が進撃を開始してから1か月以上が経つが、16日までに、防衛するクルド人部隊は米軍主導の有志連合による空爆支援を受け、いまだコバニを死守している。

 ISによる攻撃は2か月目に入った。クルド人部隊はコバニの一部でISを押し返していると主張しているが、米国防総省は、IS側の戦闘員数百人が死亡したと思われるものの、有志連合の空爆によってコバニ陥落を防ぐことはできないかもしれないと警告している。

 国境付近で取材しているAFP特派員よると、ISはコバニをトルコ国境から遮断するための攻撃を再開したとみられ、周辺では迫撃砲や重機関銃の音が鳴り響いている。米国とアラブ同盟国は今週、コバニに対し激しい空爆を行ったが、クルド人部隊はさらなる空爆支援と、地上戦用の兵器や弾薬の供給を求めている。

 これまでに、クルド系シリア人を大半とする約20万人がISの襲来を逃れ、比較的安全なトルコに避難しているとされる。(c)AFP/Burak Akinci with Mohamad Ali Harissi in Beirut