香港・旺角の民主派デモ拠点、警察がテントなど撤去
発信地:香港
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【10月17日 AFP】香港(Hong Kong)の警察は17日早朝、商業地区・旺角(Mongkok)で抗議行動を展開している民主派デモ隊のテントやバリケードなどを撤去した。警官隊が来た際に旺角にはほとんど人けがなく、民主派側からの抵抗はなかった。
デモ参加者の一人(20)は、「撤去はすごく素早く行われた」と話した。「午前5時に、大勢の警官がこの場所を片付けると叫びながらやって来た」
警官隊はテントやバリケードそして、民主派のシンボルとなった多数の傘を取り壊し、小型トラックの荷台に積み上げたという。
「衝突はなかった。平和的だった」と話した匿名を希望する別のデモ参加者が指し示す先には、数十人のデモ参加者が、立ち並ぶ警察の機動隊員と相対していた。
旺角は、民主的な行政長官選挙を求める民主派デモの最大の抗議拠点、金鐘(アドミラルティ、Admiralty)地区の行政府庁舎前に次ぐ2番目に大きなデモ拠点。旺角では約3週間にわたり民主派とそれに反対するグループの間で激しい衝突が繰り返されてきた。
高度の自治を認められている香港特別行政区では、17年に行政長官選が行われるが、中国政府は政府寄りの「指名委員会」が選んだ2~3人の候補者以外の立候補を認めない方針を示しており、民主派はこれに対し、「完全な普通選挙」を求めている。(c)AFP/Katy Lee