【10月16日 AFP】世界を飛び回っているジョン・ケリー(John Kerry)米国務長官が16日、専用米空軍機の故障でオーストリア・ウィーン(Vienna)からの帰路に民間航空機を使用することになった。ケリー長官が通常利用している空軍機の故障は、今年に入ってから4回目だ。

 ウィーンで行われたイランの核問題に関する協議を15日に終え、16日の夜明け前にホテルをチェックアウトした国務省スタッフ、報道陣ら40人ほどからなるケリー長官の一行が知らされたのは、またしても専用機である米空軍のボーイング(Boeing)757型機が何らかの理由で修理が必要になったというニュースだった。

 2013年2月に国務長官に就任して以来、ケリー氏が訪問した国は延べ55か国、飛行距離は91万1000キロにおよび、249日を任務のため国外で過ごしている。

 4年の在任期間中に最多となる112か国を訪問した前任者のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏の飛行距離160万キロ弱で、ケリー氏がこれを超えるのは時間の問題だ。

 国から国へ飛び回るケリー長官と国務省スタッフ、警護員、随行記者団らを迅速に移送できるよう綿密な段取りがなされているはずだが、今年は繰り返される専用機の故障にケリー長官も悩まされどおしだ。(c)AFP