モロッコ、娘連れで「イスラム国」に参加試みた男性を拘束
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【10月16日 AFP】モロッコ・カサブランカ(Casablanca)の空港で15日、幼い娘2人を連れてイスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」に参加しようとしていたモロッコ人の男が逮捕された。男はトルコへ向かう途中だったという。
マグレブ・アラブ通信(MAP)が伝えたモロッコ内務省の声明によると、N・Rというインシャルだけが公表されている男とともに、男と「伝統的」な婚姻関係にあるというモロッコ人の女も身柄を拘束された。
男が連れていた2歳と4歳になる娘2人は、フランス国籍を有していた。また男にはフランス国籍を持つ法律上の妻がおり、現在もフランスにいるという。
逮捕されたモロッコ人の男と女は裁判所へ出廷することになっているが、2人の娘たちについてはフランスへの送還の可否など今後の処遇は明らかになっていない。
現在、シリアのトルコ国境付近ではイスラム国が激しい戦闘を繰り広げている。モロッコ政府によれば、二重国籍保持者を含めて2000人を超えるモロッコ人がシリアやイラクでイスラム国の戦闘に加わっているという。(c)AFP