【10月16日 AFP】フランスで、真昼の公園で「イスラム聖戦」に参戦するための訓練を行っていたとして警察にとがめられた集団のメンバーが15日、自分たちは護身術を学ぶクラスに参加していただけだとAFPに語った。 

 東部ストラスブール(Strasbourg)で14日、あごひげを生やしたメンバーを含む男性7人が模造品の武器で戦闘訓練を行っているのが目撃された。通報を受け駆け付けた警察は各メンバーの身分証明書を調べた後、事情聴取のためして1人の身柄を拘束した。

 警察側は、グループのメンバーたちは「ジハード(聖戦)の名において戦闘の訓練をしていた」と話していたと主張している。

 一方、イスラム教徒だという35歳のメンバーは、拘束された男性は護身術のインストラクターだと説明。インストラクターだという男性が警察に向かって「冒涜(ぼうとく)的」な言葉を叫んだことは認めたが、シリアでの戦闘に参加するための訓練だなどと言った者は誰もいないと主張している。

 この男性は「(護身術)クラスは1回目で、ほとんどのメンバーが知り合ったばかりだった。ストレッチとかランニング、身体構造の知識、パンチやキックなんかをやっていた」といい、「トレーナーとの純粋な護身術クラス」だと主張した。

 参加者は30~45歳の男性で、銃やナイフで襲われたとの設定で、模造品の武器を使ったグループ訓練を行っていたという。

 インストラクターの男性は、警察官を侮辱したとして取り調べを受けた後、15日に釈放された。(c)AFP