消息不明の「中国軍一」の美人歌手、国家主席の義妹として再登場
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【10月16日 AFP】6年前に急に世間から姿を消し、さまざまな臆測がささやかれていた中国軍所属の美人歌手が、習近平(Xi Jinping)国家主席の弟の妻として中国メディアに登場し、驚きを呼んでいる。
人民解放軍(People's Liberation Army、PLA)所属の歌手で、数々のテレビドラマにも出演していた張瀾瀾(Zhang Lanlan)さん(34)は、「軍中第一の美女」の異名で知られ、中国のテレビ番組では常連のスターだった。しかし、2008年に新年を祝う政府の公式祝賀会で歌を披露した後、その消息は途絶えていた。
このほど、中国南部・広東(Guangdong)省の深セン(Shenzhen)の地元紙は、習主席の一族に関する記事の中で、張さんを習主席の弟の習遠平(Xi Yuanping)氏(58)の妻だと報じた。
中国のインターネット上からはすぐに削除されたこの記事は、2008年に張さんと結婚したという遠平氏の談話を紹介。「瀾瀾は控えめで、誠実な女性」との遠平氏の言葉に添えて、2人が並んで座る写真を掲載していた。
消息が分からなくなって以来、張さんをめぐってはさまざまな恐ろしいうわさが飛び交っていた。こうした臆測の中には、複数の中国共産党幹部らの名前が挙がるものもあった。
人民解放軍は創設期から専属の歌舞団を持ち、所属メンバーが共産党幹部の妻や愛人になることも少なくない。習主席の妻、彭麗媛(Peng Liyuan)夫人もかつて人民解放軍所属の歌手で、新年の祝賀会で何度も歌声を披露していた。
また、江沢民(Jiang Zemin)元国家主席には軍所属歌手の宋祖英(Song Zuying)さんとのうわさがあったほか、王守業(Wang Shouye)前海軍副司令官は愛人5人に1200万元(約2億円)をつぎ込んだ末、2006年に執行猶予付きの死刑判決を受けている。(c)AFP