ジェームズとノビツキー、レギュラーシーズンの試合数縮小を提案
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【10月16日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)でレギュラーシーズン最優秀選手(MVP)を4度受賞しているレブロン・ジェームズ(LeBron James)と、ドイツ出身のスター選手であるダーク・ノビツキー(Dirk Nowitzki)が、レギュラーシーズンの試合数を現在の1チーム82試合から縮小すべきとの見解を示した。
リーグは通常の48分ではなく44分で行うプレシーズンマッチの実施を予定しているが、ジェームズとノビツキーは、問題なのは試合ではなくシーズンの長さであり、試合数減少に伴う収入減は受け入れるつもりだと主張している。
ジェームズは15日、「試合が減れば、ホテルなどの関連収入や、チケットの売り上げ、たくさんのものが減るだろう。だけど結局のところ、俺たちは商品を守りたいし、NBAの商品は選手だ。試合数が多すぎて選手がけがをしていたら、高いレベルでのプロモーションはできない」と話した。
NBAでは現時点で、米国代表チームの練習中に骨折したインディアナ・ペイサーズ(Indiana Pacers)の大黒柱ポール・ジョージ(Paul George)がシーズン絶望とみられており、シーズン得点王に何度も輝いているオクラホマシティ・サンダー(Oklahoma City Thunder)のケビン・デュラント(Kevin Durant)も、足の骨折で少なくとも2か月は出場が難しい。
選手にかかる肉体的な負担について、ジェームズは「試合数だけが問題だと言っているわけではない。でもそこを減らすことができれば、選手は助かるはずだ」と話した。
ジェームスはさらに、そういう意味では、試合時間を4分減らしたところで大した助けにはならないと続けている。
「時間はあまり関係ない。必要なら50分だって出場できる。コートに出てプレーを始めれば、22分だろうが40分だろうが関係ない」
「少しでもプレーすれば、選手の体には負担がかかるんだ」
しかしながら、リーグは先日、240億ドル(約2500億円)のテレビ放映契約を新たに結び、放送試合数を増やすことを決めたばかりで、それを考えれば近い将来、試合数が減るとは考えにくい。
ジェームズも「もちろん、明日にでも変えられることではない」と認めた上で、「だけど、話し合う必要がある課題であることは間違いない」と続けた。
ジェームズは、ロックアウトによって短縮された際の66試合が良かったと提案した一方で、負担を分散するために、これまでの6か月というシーズンの期間は維持するべきだと考えている。ロックアウトがあったシーズンは、プレーオフを予定通り行うため、3日で3試合などの過密日程が組まれたが、そうした進行は避けたいようだ。
ダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)のノビツキーも、レギュラーシーズンの試合数縮小に賛同している。
ノビツキーは、「僕としては、カンファレンスの上位8チームを決めるのに、82試合も必要ないと思っている。もっと早く決められるはずだ。だけどお金が絡んでいるのは以前から理解している。1試合減るたびにチーム、リーグ、オーナー、それに選手がもらうお金が減るわけだからね」と話した。
「僕としては、65試合前後で十分だと言いたい。それでも多すぎるくらいだ」
(c)AFP