【10月16日 AFP】14MLBは15日、プレーオフのナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)第4戦が行われ、サンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)は6-4でセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)に勝利し、ワールドシリーズ進出に王手をかけた。

 最大3点差をひっくり返して逆転勝利したジャイアンツは、シリーズの対戦成績を3勝1敗とし、17日にホームのサンフランシスコ(San Francisco)で行われる第5戦に勝利すれば、突破が決まる。

 ア・リーグでは、すでにカンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)が優勝を決めており、ナ・リーグ王者はそのロイヤルズと、21日からのワールドシリーズで相まみえる。

 カージナルスはこれまで、7回戦制のプレーオフで1勝3敗から逆転突破を決めたことがない。一方のジャイアンツは、ワールドシリーズを制覇した2012年、カージナルスとのリーグ優勝決定シリーズで1勝3敗からの逆転優勝を成し遂げており、実現が不可能ではないことを知っている。

 ジャイアンツとカージナルスがワールドシリーズ進出をかけてリーグ優勝を争うのは、今年で5年連続となる。2010年と2012年はジャイアンツが勝利し、2011年と2013年はカージナルスが制したものの、昨年のカージナルスはワールドシリーズでボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)に敗れた。

 ジャイアンツは3-4と1点を追う6回裏、カージナルス中継ぎのマルコ・ゴンザレス(Marco Gonzales)をとらえ、3点を奪って逆転に成功した。

 ジャイアンツは先頭の代打フアン・ペレス(Juan Perez)が四球を選んで出塁し、ブランドン・クロフォード(Brandon Crawford)も単打でチャンスを広げると、マット・ダフィ(Matt Duffy)の犠打で二、三塁として迎えたグレゴール・ブランコ(Gregor Blanco)の打席で、ブランコの一塁ゴロからの本塁交錯プレーでペレスが生還に成功し、同点に追いついた。

 さらにジャイアンツは、続くジョー・パニック(Joe Panik)も内野ゴロに終わったものの、併殺を狙ったカージナルス一塁手マット・アダムス(Matt Adams)の二塁への送球が乱れる間に、三塁走者のクロフォードが本塁を陥れて逆転に成功した。

 続けてジャイアンツは、バスター・ポージー(Buster Posey)の左前安打で二塁のブランコが一気に生還し、リードを2点に広げると、チームは最後までこの点差を守り切って勝利した。

 カージナルスは、7回に走者2人を出して一打逆転、8、9回は一打同点の好機を作ったが、どうしてもあと1本が出ず、最後はマット・ホリデイ(Matt Holliday)が三振に切って取られ、ゲームセットとなった。(c)AFP