【10月15日 AFP】メキシコ東部のリゾート地に自然動物園を所有する米国人の男性(60)が、園内で飼育していたラクダにかみつかれ、踏みつけられ、上に乗られたことで死亡した。地元当局が14日、明らかにした。

 トゥルム(Tulum)市民保護局によると、トゥルム・モンキー・サンクチュアリー(Tulum Monkey Sanctuary)を運営していたリチャード・マイケル・ミレスキ(Richard Michael Mileski) さんは13日、飼育しているラクダの前を通りかかったところ、足と肩をかまれた。

 同園の従業員は検察に対し、園内の別の場所にいた時に助けを求めるミレスキさんの叫び声が聞こえたため、駆け付けてラクダを棒でたたきつけ、ミレスキさんを助けようとしたと説明している。この従業員の供述書によると、「ラクダの首にロープを巻き付け、小型トラックで引っ張らなくては動かせなかった」という。

 同園のフェイスブック(Facebook)のページには、ミレスキさんは「15年前から献身的に飼育してきた動物たちの中の1頭の世話をしている最中に命を落とした」との文書が投稿されている。ミレスキさんはクモザルを絶滅の危機から救うため、所有していた大牧場に同園を設立。ほかにも犬やアヒル、馬などを飼育していた。(c)AFP