ずるくなれ、朝食は食べるな ―「パリジェンヌになる指南書」出版
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【10月15日 AFP】気取り屋な自分を受け入れなさい、ピンク色の服には赤色を合わせなさい、家でも牡蠣(カキ)を食べて、大晦日は年越し前に寝なさい──これらは、「どうすればパリジャン(パリっ子)になれるのか」を解説したフランス人女性4人による新著に記されたアドバイスの一部だ。
英出版社ダブルデイ(Doubleday)がこのほど英米で出版した「How to be Parisian Wherever You Are: Love, Style and Bad Habits(どこでもパリジャンでいる方法:愛、スタイル、悪習慣)」は、全240ページの中で、仏パリ(Paris)の女性の悪癖から、暖炉の上には何を飾るべきかやミニスカートのはき方まで、あらゆる内容を網羅している。
執筆したのは、モデルで仏高級ブランド「シャネル(Chanel)」のアンバサダーも務めるカロリーヌ・ド・メグレ(Caroline de Maigret)さん(39)ら4人のフランス人女性だ。
同書によればパリの女性たちは、決して自分の子供と友人めいた関係にはならず、外見をせっせと磨いたり、白い歯にこだわったりもしない。ファッション面では、黒色に紺色を合わせて着たり、服にそぐわないバッグを持ったりするのが大好き。ふわふわした純白のドレスよりも、黒や紺のタキシードを着て結婚式を挙げることを夢見ている。
妊娠したら、ブラッディメアリー(ウオッカとトマトジュースのカクテル)の代わりにアルコール抜きのバージンメアリーを飲むかもしれないが、それ以外には生活スタイルを変えない。ハイヒールを脱ぐのは「分娩室に入る日だけ」だ。
ディナーパーティーを主催するときは、どんなに手間暇をかけたとしても、簡単に準備できたように振る舞う。政治の話が終わったら、すぐに「パリジャンがディナーの席で2番目に好きな話題、すなわちセックス」に会話を導く。
業界用語を使うことや、居間に結婚写真を飾ること、髪を2色以上に染め分けることなどは、不作法とみなされる。
浮気が見つかったときの鉄則は、否定することだ。「自分にとって良いことは、2人の関係にも良いこと。要は、あなたが気の利いた彼女になってあげているということなのだから」と同書は指南する。