【10月15日 AFP】米交流サイト大手フェイスブック(Facebook)共同創設者のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏は14日、致死率の高いエボラ出血熱のまん延を食い止める米国の努力を支援するため、妻のプリシラ・チャン(Priscilla Chan)さんと共に2500万ドル(約26億8000万円)を寄付すると発表した。

 ザッカーバーグ氏はフェイスブックの自身のページでこう訴えている。「エボラ出血熱問題は今、決定的な岐路に直面している。これまでの感染者数は8400人とされているが、猛烈な速さで拡大しているため、このまま対処を怠れば今後数か月のうちに100万人以上が感染するという試算もある」

「これ以上広がらないよう、またヒト免疫不全ウイルス(HIV)やポリオのように、何十年も大規模な闘いを強いられる長期的・世界的な公衆衛生上の危機を招かないよう、早期にエボラを制御する必要がある」

 夫妻の寄付先は非営利団体のCDC財団(CDC Foundation)。CDC財団は米疾病対策センター(Centers for Disease Control and PreventionCDC)と民間の団体・個人をつなぐことを通じて公衆衛生プログラムの構築を支援している。ザッカーバーグ氏は、「最悪の事態の回避を目指し、CDCやこの分野の専門家を支援するためには寄付という形が最も即効性があるとわれわれは考えている」としている。

 先月には、米マイクロソフト(Microsoft)創業者ビル・ゲイツ(Bill Gates)氏夫妻の慈善団体「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団(Bill and Melinda Gates Foundation)」も、エボラ出血熱の封じ込めに協力するため5000万ドル(約53億5000万円)を寄付すると発表した。この寄付金は、国連(UN)機関や関連分野の国際団体に提供されることになっている。(c)AFP