【10月14日 AFP】ロシアと中国は13日、エネルギー・金融部門で40近くの協定を締結すると同時に、公正な世界を目指す努力を強化していくことで一致した。

 ロシアを初訪問した李克強(Li Keqiang)中国首相と、同首相を迎えたドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)露首相は、ルーブルと人民元の1500億元(約2兆6300億円)規模の通貨スワップ協定を含め、38の協定締結を見届けた。この通貨スワップ協定は、米ドルへの依存度を下げる狙いがあるものとみられる。

 李首相のロシア訪問は、ウクライナをめぐってロシアが欧米と対立を続ける微妙な時期に実現した。ウクライナと欧米諸国から、ウクライナ東部の反政府勢力をあおっていると非難されているロシアは、冷戦終結後最悪の孤立状況に追い込まれている。ロシア経済は欧州連合(EU)と米国が科した度重なる制裁で打撃を受けており、アジアとの協力強化を通じ、これら制裁を乗り切りたい思惑がロシアにはある。(c)AFP/Anna SMOLCHENKO