ピストリウス被告の量刑公判、「博物館清掃」の提案に検事激怒
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【10月14日 AFP】昨年南アフリカで、交際相手だったリーバ・スティンカンプ(Reeva Steenkamp)さんに向けて発砲して死亡させ、先月過失致死罪で有罪判決を受けた両足義足ランナー、オスカー・ピストリウス(Oscar Pistorius)被告(27)の量刑公判が13日行われ、弁護側証人が博物館の清掃を提案したことに検察側は怒りを示した。
受刑者数の多さと過酷さで知られる同国の刑務所に勤務している社会福祉士のこの証人は、ピストリウス被告は刑務所には収監せず、代わりに3年間の自宅軟禁で「矯正監視」すべきであり、さらに首都プレトリア(Pretoria)の博物館で月に16時間の清掃作業を科すべきだと訴えた。
これに対しゲリー・ネル(Gerrie Nel)検事は「衝撃的なまでに不適切」と反発した。
ピストリウス被告に対しては、殺人罪では無罪が言い渡されたことを受けて、同国では刑が軽すぎるという声が上がり、司法に対する批判が集中した。
13日に始まった量刑公判は、ほぼ今週いっぱい続く見通し。同被告に科され得る刑としては、15年以下の禁錮刑から刑務所に収容せずに社会奉仕などを行う代替刑まで考えられる。(c)AFP/Stephanie Findlay