【10月14日 AFP】スペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州政府は13日、今年11月9日に実施するとしていたスペインからの独立の是非を問う住民投票を見送ることを決めた。

 スペインの憲法裁判所は先月、住民投票に強く反対している中央政府の提訴を受理したため、憲法裁が判断を下すまでの間、住民投票は凍結されることになっていた。審理には数年を要する可能性がある。

 カタルーニャ自治州政府は住民投票を強行する構えを示していたが、13日に開かれた独立に賛成する諸政党の会合の席上、住民投票を見送ると表明した。

 会合の終了後に左派政党「カタルーニャのためのイニシアチブ(Initiative for Catalonia)」のジョアン・エレラ(Joan Herrera)議員は、自治州政府は住民投票は実施不可能との結論に至り、14日に代替案を発表すると述べた。

 カタルーニャ自治州のアルトゥル・マス(Artur Mas)首相は、14日午前10時(日本時間同日午後5時)に記者会見する予定。同首相は、住民投票が中央政府によって阻止された場合、地方選挙を前倒しして住民に独立の是非を問う可能性を示唆していた。(c)AFP/Daniel BOSQUE