【10月14日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)元監督は、不振にあえぐチームの再建に巨額の資金を費やすルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督の決断について理解を示した。

 ファーガソン氏の後継者として本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)を引き継ぐも、短期政権に終わったデビッド・モイーズ(David Moyes)元監督が、ここ20年間で最低の成績という負の遺産を残した結果、ユナイテッドの新指揮官として、ファン・ハール監督に白羽の矢が立った。

 ユナイテッドは、チームに新たな息吹をもたらすための莫大な資金を、ファン・ハール監督に託した。

 ファン・ハール監督は、英国史上最高額でアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)を獲得したのをはじめ、ラダメル・ファルカオ・ガルシア(Radamel Falcao Garcia)、アンデル・エレーラ(Ander Herrera)、マルコス・ロホ(Marcus Rojo)、そしてルーク・ショー(Luke Shaw)などの獲得に多額の資金を注ぎ込んだ。

 まだ絶好調とはいかないものの、新たに契約した選手たちの活躍もあって、ユナイテッドは現在リーグ4位につけており、2013年のリーグ優勝とともに退任したファーガソン氏は、チームには新鮮な戦力が必要だったことを確信している。

 クラブの公式テレビMUTVで、ファーガソン氏は、レアル・マドリード(Real Madrid)からディ・マリアを獲得したことについて「あれほどの才能を持つ選手が獲得できるなら、私には経験したことがない額だが、クラブは資金を用意する。とにかく、今年は大きなてこ入れが必要だった」と述べた。

 ほかに契約した選手についても、「エレーラは3年前、アスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)の選手として、われわれと対戦した。彼は才能豊かな若手選手で、何度も偵察した。体格には恵まれていなかったが、非常にアグレッシブだった」と語った。

「ロホについては、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)で見ていたが、非常によくやっていた。彼は左サイドバックにもセンターバックにも対応できる」

「ルーク・ショーは、16歳の時に獲得を目指したことがあった。彼ら(サウサンプトン〈Southampton FC〉)は手放そうとしなかったが、そうする時は真っ先にわれわれに知らせるといつも言っていた。彼は才能ある少年で、優秀なサッカー選手だ。進んで前を狙っていた」

「デリー・ブリント(Daley Blind)は良識を持ったサッカー選手で、数年前のダレン・フレッチャー(Darren Fletcher)のようだ。そして、ファルカオは誰もが見たくてたまらない選手であり、素晴らしい得点能力を持っている」

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