【10月12日 AFP】イスラエル人男性6人が11日、キプロスからイスラエルまで380キロのリレー遠泳に成功した。目的は、ギネス世界記録(Guinness World Records)の更新と海の環境保護に注目を集めることだった。

 遠泳に参加した6人は42~66歳で、5日正午にキプロスのリゾート地パフォス(Paphos)を出発。ギネス記録更新に向けて記録装置を備えた船が同行した。チームの一員であるオデド・ラハブ(Oded Rahav)さんはイスラエル中西部の地中海(Mediterranean)に面したヘルツリヤ(Herzliya)で、米国人のチームが持っていた世界記録(366キロ)の更新を目指していたと記者団に語った。

 6人は、1時間ごとに交代しながら昼も夜も泳ぎ続けた。泳いでいない時は誰か1人が泳者を監視し、監視役以外の人は休息するというやり方を取った。そうして10日遅くにイスラエルのリションレジオン(Rishon LeTsion)に無事到着した。

 チームは昨年も世界記録を目指したが、悪天候のため途中で断念していた。今回はクラゲや好奇心旺盛なイルカ、海水パンツしかはいていない体には冷たかった水温に加え、海に浮いている多数のポリ袋が大きな障害になった。チームの一人は「ポリ袋の間を泳いでいくのは情けないし、やりきれない。海は全ての人にとって聖域であるべきで、保護が必要だ」とコメントした。(c)AFP