北京の大気汚染、ブラジル対アルゼンチン戦にまで影響
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【10月11日 AFP】サッカーブラジル代表のドゥンガ(Dunga)監督は10日、中国・北京(Beijing)の息の詰まるスモッグの影響により、待ち望まれるアルゼンチン戦では多数の交代選手を起用せざるを得なくなると語った。
スモッグ警戒レベルが「オレンジ」となった北京で、ドゥンガ監督はチーム内から不満が出ていることを明かし、選手の出場時間を制限する意向を示した。
ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)とリオネル・メッシ(Lionel Messi)の対決が注目を集める南米の両雄によるスーペルクラシコ(Superclasico de las Americas)は、11日に行われる。
ドゥンガ監督は「北京の大気汚染はブラジル、アルゼンチン双方にとってためにならないもので、自分たちを代えることはできない中で、両チームとも最善を尽くして対処しなければならない」と報道陣に語った。
「予定としては多く交代を行うことにしている。それによって選手が影響を受けることはないだろう」
一方でアルゼンチンのヘラルド・マルティーノ(Gerardo Martino)監督は、大気汚染は「関係ない」とし、メッシがスモッグがかかったトレーニング場での練習中に腰を曲げてせきをしていたことについては取り合わなかった。
「メッシについては取るに足らないことがあったが、彼は良好だ」と語ったマルティーノ監督率いるアルゼンチンは、10日に「北京国家体育場(Beijing National Stadium)、通称「鳥の巣(Bird Nest)」で通し練習を行っている。
同スタジアムで1時間ほど調整を行っていたブラジル代表だが、大気汚染に気圧されている様子だった。
ロビーニョ(Robinho)はブラジルのメディアに対し、「息がしづらい。のどが渇く。たき火のそばにいるみたいだ」と語ると、フィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)は「空気が変だね。夜中かと思うくらいのときもある。かなりほこりっぽい」とコメントしている。(c)AFP