【10月10日 AFP】五輪のクロスカントリースキーで金メダルを獲得したペッテル・ノールトゥグ(Petter Northug、ノルウェー)が、5月に酒気帯び運転で交通事故を起こしたことにより、50日の懲役刑と、罰金処分を科された。この判決による、今季の競技参加への影響は、定かではない。

バンクーバー冬季五輪で4つのメダルを獲得したノールトゥグだが、今年のソチ冬季五輪では、メダルを手にすることなくロシアを去った。

 事故の直後、同乗していた友人に罪を着せようとしていたノールトゥグに対し、トロンヘイム(Trondheim)の裁判所は、1か月半の月給にあたる18万5000ノルウェークローネ(約308万円)の罰金を科した。また、運転の生涯禁止を言い渡されているが、実際のところは、5年間の禁止にとどまる場合が多い。

 28歳のノールトゥグは、罪を認め、判決を受け入れており、これ以上の裁判の続行は求めていない。

 記者会見の場で、ノールトゥグは「この出来事は、僕に一生つきまとい、人生の汚点になった」とすると、「本当に申し訳ありませんでした。罰を受ける準備はできています」と話した。

 事の発端は5月4日、ノールトゥグの乗ったアウディ(Audi)「A7」が、円形交差点を過ぎたところでガードレールにぶつかり大破した。

 ノールトゥグは、車から出て自分の足でその場を離れ、重傷を負った同乗者を置き去りにした。ノールトゥグはその後、自宅で逮捕されている。

 警察によれば、ノールトゥグは、制限速度40キロの道路を、少なくとも83キロで走行していたという。後の検査で、呼気1リットル中のアルコール濃度の限度である0.2グラムを優に上回る1.65グラムが検出された。(c)AFP