【10月7日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」は6日、シリア北部のトルコ国境沿いにある主要な町アインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)に侵入し、防衛に当たっていたクルド人部隊との激しい戦闘の末、東部の3地区を制圧した。

 戦略上の要地であるアインアルアラブは、「イスラム国」と、その掃討を目指す米国および欧州・アラブの同盟国が対決する戦場と化している。

 英国を拠点とする非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、丸一日に及んだ戦闘後に「イスラム国」側が工業地帯の3地区を掌握したという。

 同監視団のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)氏は先に、「イスラム国」とクルド人部隊が「路上やアパートの建物の間で衝突」しており、数百人の市民らがトルコ国境方面への避難を余儀なくされたと伝えていた。

 クルド人部隊は全住民らに対して町外への避難命令を出した。同地のクルド人報道官はAFPに対し、約2000人がすでに町を離れたことを明らかにした。(c)AFP/Fulya Ozerkan with Sara Hussein in Beirut