香港でデモ隊と警官隊が衝突、学生団体は再び対話の姿勢示す
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【10月5日 AFP】香港(Hong Kong)で5日未明、2017年の次期行政長官選挙に民主派の候補者の立候補も認めるよう求めているデモ隊が警官隊と衝突し、警官隊は警棒や催涙スプレーを使用した。
デモは7日目の夜に入り、香港島(Hong Kong Island)中心部の金鐘(アドミラルティー、Admiralty)地区では、香港政府本部近くに集まった数万人が「平和を!暴力反対!」などと叫び、民主主義の歌を歌いながら平穏にデモを行った。
しかし、ビクトリアハーバー(Victoria Harbour)の対岸にある旺角(Mong Kok)地区では新たに緊張が高まった。現地で取材したAFPの記者によると、大人数のデモ隊が、犯罪組織と手を結んでいるとして警察を非難して警官隊を取り囲んだ。警官隊は催涙スプレーを使用して対応した。
3日に香港の繁華街2か所でデモ隊がデモ反対派に襲撃されてテントやバリケードが壊されたことを受け、デモを行っている組織の一つ、香港大学生連合会(学連、Hong Kong Federation of Students、HKFS)は、警察はデモ隊を十分に保護しなかったとして、香港政府との対話を中止すると発表していた。また当局が犯罪者を金で雇ってデモを妨害させているのではないかという臆測も流れた。
学連は5日未明、3日のデモ隊襲撃について警察の対応が不十分だった理由と、当局が犯罪者を雇ったという臆測について香港政府が調査するならば、政府との対話を行う用意があると発表し、一度は閉じた政府との対話のドアを開いた。(c)AFP/Emily Ford, Katy Lee