【10月3日 AFP】国際ボクシング協会(International Boxing AssociationAIBA)は3日、第17回アジア競技大会(17th Asian GamesAsiad)の女子ボクシングに出場したサリタ・デビ(Sarita Devi、インド)が、判定に抗議して銅メダルの受け取りを拒否した問題について、「無条件で謝罪」したことを明らかにした。

 デビの行為により、激怒したAIBAは処分の協議に入り、大会組織委員会も困惑する事態に発展した。今大会のボクシング競技ではまた、いくつかの試合で判定に抗議する問題が起きている。

 ライト級に出場したデビは、1日の表彰式で大会関係者が同選手の首にかけようとした銅メダルを拒むと、銀メダルを獲得した韓国のパク・チンア(Ji-Na Park)の首にメダルをかけた。

 AIBAは声明で、インド代表団がAIBAの呉経国(Ching-Kuo Wu、ウー・チンクオ)会長に渡した書簡の中で、デビが「表彰式での不適切な行為について謝罪した」と発表した。

 AIBAはまた、デビが「感情を爆発させた」ことに対して「無条件で謝罪」したことも明らかにしている。

 自分がパクに勝利したと信じていたデビは、「後悔していますし、謝罪します。あのような問題は、今後二度と起こさないようにします」と語ったとされており、大会組織委員会も謝罪を受け入れた。

 仁川アジア競技大会組織委員会(Incheon Asian Games Organising CommitteeIAGOC)の関係者は、「起きたことについて遺憾に思うと同時に、インドのボクシング選手が謝罪したことを承知し、それを受け入れる」と述べた。

「謝罪に感謝し、受け入れる。しかし、当該選手が試合の結果を受け入れられないのであれば、アジアオリンピック評議会(Olympic Council of AsiaOCA)もしくはIAGOCに対して、正式に異議を申し立てることができる」

(c)AFP/Daniel HICKS