【10月3日 AFP】14MLBは2日、プレーオフのア・リーグ地区シリーズ(5回戦制)が行われ、カンザスシティ・ロイヤルズ(Kansas City Royals)は3-2でロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム(Los Angeles Angels of Anaheim)に先勝した。

 ロイヤルズは11回表、この回の先頭打者マイク・ムスターカス(Mike Moustakas)がエンゼルスの救援投手フェルナンド・サラス(Fernando Salas)から約1か月ぶりとなる本塁打をたたき込み、ア・リーグ西地区王者から勝利を収めた。

 ムスターカスはサラスの投球をしっかりとらえると、打球は右翼フェンスを辛うじて越えた。するとロイヤルズはその裏、救援投手のグレッグ・ホランド(Greg Holland)がエンゼルス打線を三者凡退に抑えた。

 ロイヤルズのネッド・ヨスト(Ned Yost)監督は、「ムース(ムスターカス)は、今年15本打っているが、これほど大きい一発がなかったのは確かだ」と述べた。

 中盤以降安打の出なかったロイヤルズだったが、素晴らしい守備力で同点を守った。

 この試合でいくつかの見事なプレーで貢献した青木宣親(Norichika Aoki)は、6回には右翼フェンスぎりぎりで飛球をつかみ、ハウイー・ケンドリック(Howie Kendrick)の打球が長打になるのを阻止した。

 さらに、7回二死三塁の場面では、エンゼルスのC.J.クロン(CJ Cron)が右翼に鋭い打球を放つと、青木は打球方向に回り込んで見事なダイビングキャッチをみせ、2-2のままこの回を終わらせた。

 エンゼルスのジョシュ・ハミルトン(Josh Hamilton)は、「今夜は青木にやられた」と脱帽した。

 エンゼルスは、投手陣が相手打者16人連続で退けた場面もあったが、打者を得点圏に置いて7打数無安打に終わるなど合計8残塁を喫し、多くの得点機会をつぶした。その得点は、3回にクリス・アイアネッタ(Chris Iannetta)、5回にデビッド・フリース(David Freese)がそれぞれ放ったソロ本塁打だけとなっている。

 ロイヤルズの1勝0敗で迎えるシリーズ第2戦は、3日に行われる。(c)AFP