ホワイトハウス侵入男、大統領一家の居室近くまで到達 米紙
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【9月30日 AFP】米首都ワシントン(Washington D.C.)でナイフを持った男が柵を乗り越えてホワイトハウス(White House)内に侵入した事件で、男は当初伝えられていたよりも、はるか奥の大統領公邸近くまで到達していたと、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)が29日、報じた。
事件は19日、元米軍兵士のオマル・ゴンザレス(Omar Gonzalez)容疑者がホワイトハウス周囲の警備網を突破して内部に侵入したところを取り押さえられ、逮捕されたもの。
ワシントン・ポストによると、ゴンザレス容疑者はホワイトハウスの正面玄関から走って内部に侵入し、様々な公式セレモニーが行われるイーストルーム(East Room)に到達。イーストルームの1階上はバラク・オバマ(Barack Obama)大統領と家族が暮らす居室がある。
最終的にゴンザレス容疑者が取り押さえられた場所は、侵入した玄関のある建物の反対側、ホワイトハウス南側の庭サウスローン(South Lawn)に面したグリーンルーム(Green Room)だったという。
オバマ大統領と娘たちが、メリーランド(Maryland)州の山荘キャンプデービッド(Camp David)に向けて大統領専用ヘリでサウスローンを飛び立ったのは、ゴンザレス容疑者が侵入するほんの数分前のことだった。
事件直後に米大統領警護隊(シークレットサービス、US Secret Service)が発表した声明では、ゴンザレス容疑者はホワイトハウスのノース・ポーチ(North Portico)のドアから侵入したところで取り押さえられたことになっていた。これとは別に、同警護隊報道官のコメントとして、ゴンザレス容疑者はノース・ポーチ玄関の「すぐ内側」で制止させられたとも伝えられている。
ワシントン・ポストの最新報道について、大統領警護隊からのコメントはまだ出ていない。
■過去にはホワイトハウスへの狙撃に気付かず
この他にもワシントン・ポストは前週、2011年にオバマ大統領夫妻が外出しホワイトハウスに娘たちだけが残っていた際、サウスローンをはさんで約700メートル離れた駐車場から少なくとも7発の銃弾がホワイトハウスに向けて撃ち込まれていた事実を、5日後になって初めて大統領警護隊が発見したとの失態を報じている。(c)AFP