【10月1日 AFP】(記事更新)男子テニス、楽天ジャパンオープン(Rakuten Japan Open Tennis Championships 2014)は30日、東京の有明コロシアム(Ariake Coliseum)でシングルス1回戦が行われ、伊藤竜馬(Tatsuma Ito)は7-5、6-2で大会第1シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)を下し、2回戦に進出した。

 錦織圭(Kei Nishikori)の快進撃に続くかのように、世界ランキング103位の伊藤が第1シードのワウリンカに勝利した。伊藤はランク4位の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2014)王者ワウリンカを恐れることなく、自らのペースで試合を進めた。

 伊藤は「良い試合ができた。トップ5の選手を倒せたのはこれが初めて。毎ポイント全力を尽くそうと、すごく集中できていた。すこし緊張もあったけれど、自分のテニスを貫いて、良い形で終われた」と話した。

 一方、1時間19分で敗れたワウリンカは、自分の何が悪かったのか分からず、困惑した様子だった。これでワウリンカは、シーズン終盤の戦いを控え、次戦の上海マスターズ(2014 Shanghai Rolex Masters)まで1週間近く間があくことになる。

 この日はいら立ちのあまり、コートにラケットをたたきつける場面もあったワウリンカは、「今日はいい仕事ができなかったのは確か。結果には満足していない。何が良くなかったかを確認して、上海までには変えたい」と話した。

「僕としてはひどい試合だった。スローな感覚があったし、動きも鈍かった。何が悪かったか、はっきりと言うのは難しい」

「イトウのプレーは見たし、やり方は分かっていた。積極的なプレーをさせてしまったし、彼は良い試合をした。自分に何が起きたかを言うのは難しいけれど、課題に取り組んで、上海までに修正したい」

 全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)ファイナリストにしてマレーシア・オープン(Malaysian Open, Kuala Lumpur 2014)勝者、またこの大会を2012年に制している錦織は、10月1日に第4シードとしてシングルスの初戦を迎える。(c)AFP