【9月30日 AFP】スペイン北東部カタルーニャ(Catalonia)自治州が11月9日の実施を決定した分離独立の是非を問う住民投票について、同国の憲法裁判所は29日、投票の差し止めを命じた。しかし、経済力を持つカタルーニャの自治政府側は、住民投票に向けた準備を進める構えを示している。

 憲法裁の決定は、中央政府が住民投票はスペイン憲法に反するとして憲法裁に提訴したわずか数時間に出された。憲法裁は声明で、中央政府の訴えを審理する間、カタルーニャの住民投票を凍結すると説明している。憲法裁判所が最終判断を下すのは最長で5か月後になるが、差し止め期間は延長が可能だ。

 27日に住民投票の実施に関する政令に署名していたカタルーニャ自治州のアルトゥル・マス(Artur Mas)首相は29日、バルセロナ(Barcelona)で記者団に対し、憲法裁の決定の速さを「超音速」と皮肉り批判した。(c)AFP