御嶽山噴火、早朝から救助活動再開
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【9月28日 AFP】27日の昼前に噴火した御嶽山(Mount Ontake、3067メートル)では28日早朝、白い噴煙が上がり続ける中、山に取り残された人たちの救助活動が再開された。
NHKは火山灰に埋もれた7人が意識不明になり、1人は救助されたが6人は火山灰に埋もれたままになっていると伝えた。NHKによると42人が重軽傷を負ったとみられている。
27日には1人が死亡したとの報道もあったが、消防当局は死者は確認されていないと発表した。
地元自治体の関係者によると、具体的な人数などの詳細は未確認だが、27日夜は登山者45~49人が山小屋で一夜を明かしたとみられている。そのうち23人は28日朝、麓の登山口と山頂をつなぐ登山道を通って自力で下山した。
また、長野県王滝村役場によると、陸上自衛隊のヘリが28日早朝、山頂近くで男女2人を発見、救助した。
王滝村役場の担当者がAFPに語ったところによると、状況を確認するため早朝に山頂に向かった自衛隊のヘリが手を振っている2人を発見。舞い上がる火山灰でヘリが損傷する可能性があるため2人への接近は困難と考えられたが、当初考えられていたよりも状況が良好だったため2人を救出することができた。2人とも自力で歩くことができたが、健康状態を調べるため病院に搬送されたという。
27日中に約230人の登山者が無事に下山していた。上空から撮影されたテレビ映像には、火山灰に覆われた登山道を列をつくって登るオレンジ色や緑がかった迷彩柄の制服を着た救助隊員らの姿が捉えられていた。(c)AFP