御嶽山が噴火、少なくとも11人負傷 うち7人は意識不明
このニュースをシェア
【9月27日 AFP】(一部更新)気象庁によると27日午前11時53分ごろ、長野県と岐阜県の県境にある御嶽山(Mount Ontake、3067メートル)が噴火した。少なくとも11人が負傷し、約150人が山頂近くの山小屋に避難を強いられたと伝えられている。負傷者のうち7人は意識不明だという。
テレビは山頂から大量の噴煙を上げる御嶽山や、体に火山灰を浴び、急いで下山する登山客たちの映像を放送した。気象庁は噴火警戒レベルを1(平常)から3(入山規制)に引き上げるとともに、山頂の火口から4キロメートル程度の範囲では大きな噴石が飛散する恐れがあるとして警戒を呼び掛けた。また火山から離れた場所でも噴石で窓ガラスが割れるなどの被害が出る恐れがあるとしている。
地元当局は少なくとも11人の負傷者が出ているという情報を受けていると明らかにした。負傷者のうち7人は意識不明だという。
安倍晋三(Shinzo Abe)首相は記者団に対し、負傷者がいることが確認されたため、登山していた人の安全確保に最善を尽くすよう命じたと語った。
電話でAFPの取材に応じた長野県庁の職員は、取材時点で死亡者がいるという報告は受けていないが、負傷者が増え、死亡者も出るのではないかと懸念していると述べた。
NHKは、約150人が山頂近くの複数の山小屋に避難し、地元当局は医師を含む救助隊を現地に向けて出発させたと伝えた。NHKはこれとは別に、山小屋の外で3人が火山灰に埋もれているという情報を伝えた。辛うじて逃げることができたという住民はNHKに、噴火を見てすぐに逃げたが体が火山灰に覆われてしまったと語った。この住民によると火山灰は20センチほど積もったという。(c)AFP