【9月24日 AFP】米カリフォルニア(California)州で発生した山火事は2週間近く経っても鎮火せず、消防隊員らは依然として州当局が近年では最悪と称する山火事の消火活動に当たっている。

 同州サクラメント(Sacramento)東方では住民3000人が避難を余儀なくされ、消防隊7500人が「キングファイア(King Fire)」と名付けられた山火事の消火活動に当たっている。

 だが、これまでに鎮火できたのはわずか35%程度で、住宅などの建物への延焼の恐れはなくなっていない。

 カリフォルニア州は数十年来で最悪規模の干ばつに3年連続で見舞われており、乾燥した森林で強風にあおられた炎が燃え広がっている。

 エルドラド(El Dorado)郡で13日に放火によって発生したとみられるキングファイアを含め、現在カリフォルニア州で燃え続ける大規模な山火事は5件に上る。23日までにラスベガス(Las Vegas)の面積を超える362平方キロが焼けた。

 カリフォルニア州森林保護・防火局(California Department of Forestry and Fire ProtectionCal Fire)の報道官によれば、米国では今年に入ってから20日までに4974件の山火事が記録されている。過去5年間の山火事発生件数は、平均で年3951件だった。(c)AFP