【9月24日 AFP】2年に1度開催される米国選抜と欧州選抜による男子ゴルフの対抗戦、第40回ライダーカップ(The 40th Ryder Cup)を前に、欧州チーム主将のポール・マッギンリー(Paul McGinley)が、サッカーのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)を率いたアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏に声をかけ、選手の士気を高める演説を依頼していることが明らかになった。

 マッギンリー主将によればこの作戦については最後まで隠し通すつもりだったが、欧州チームの公式練習初日となった23日、スコットランド(Scotland)出身の名将の姿がコースにあり、秘密は漏れることになった。

 サッカーではウェストハム(West Ham)のファンだというマッギンリー主将は「私たちはこの数か月で何度も顔を合わせた。初めて会ったのは15年前だが、ここ数か月は何度も会った。一緒に昼食を取っただけで、それ以上は何もない」と話した。

「細かい話は何もしていない。向こうから質問がたくさんあって、私も向こうにかなり興味があった。彼が今夜のこと(チームでの夕食)にとても意欲的で、楽しみにしているのは分かっている」

「知ってのとおり、あの人は大のゴルフファンだ。ロリー(・マキロイ(Rory McIlroy))ともかなり親しいし、もちろん、ロリーはマン・ユナイテッドの大ファンだ」

「しかし、私たちの校長になってここに来て訓辞を垂れてもらおうとか、そういうことではない。楽しく食事をするだけだよ」

 ライダーカップで各チームが著名人を呼び、選手にハッパをかけてもらうのは、今に始まったことではない。米イリノイ(Illinois)州シカゴ(Chicago)のメディナ(Medinah)で行われた2年前の大会(The 39th Ryder Cup)では、当時のホセ・マリア・オラサバル(Jose Maria Olazabal)欧州主将が、当時元FCバルセロナ(FC Barcelona)指揮官のジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)氏に仕事を依頼している。

 米国代表のトム・ワトソン(Tom Watson)主将も、士気アップのために語る人物を招く案はあるかと問われると、あると答えたが、誰を呼ぶか具体的な名前は明かそうとしなかった。

 ワトソン主将は「そうだ、何人か来る。基本的には話すのはPGA、われわれの全米プロゴルフ協会(PGA of America)だが、ほかに何人か、特別ゲストも用意している」とだけ話した。(c)AFP/Allan KELLY