【9月24日 AFP】14-15イタリア・セリエAは23日、第4節の試合が行われ、ACミラン(AC Milan)は2-2でエンポリ(Empoli)と引き分けた。

 ミランは、セリエA初先発となったフェルナンド・トーレス(Fernando Torres)の得点と本田圭佑(Keisuke Honda)の同点弾で2点差を追い付き、敵地で引き分けに持ち込んだ。

 エンポリはこれまで、ミランとリーグで18回対戦して2勝しか挙げられず、本拠地のカルロ・カステラーニ(Carlo Castellani Stadium)では一度も勝てていなかった。

 ところがこの試合では、セリエB準優勝で昇格してきたエンポリが、ミランの試合の入りの悪さを突き、ロレンツォ・トネッリ(Lorenzo Tonelli)とマヌエル・プッチャレッリ(Manuel Pucciarelli)の得点で前半20分までに2-0とリードを奪った。

 最終的にミランは勝ち点1を拾ったものの、チームを率いるフィリッポ・インザーギ(Filippo Inzaghi)監督も、エンポリの速さに手玉に取られたと認めた。

 ミランの守備陣は、序盤に落ち着きがなく、さらに多くの失点を許していた可能性もあったが、GKのクリスティアン・アッビアーティ(Christian Abbiati)が何度かチームを救うと、ハーフタイム間際にようやく目を覚ました。

 前半34分の本田のシュートまで、枠内シュートがなかったミランは同43分、イニャツィオ・アバーテ(Ignazio Abate)のクロスにトーレスが頭で合わせると、ふわりとしたシュートがゴール隅に決まった。

 さらにミランは、この日チームで最も出来が良い選手の一人だった本田が、後半13分にペナルティーエリア手前からの鋭いシュートをゴール右下隅に決め、同点に追いついた。

 後半43分、エンポリのミルコ・ヴァルディフィオリ(Mirko Valdifiori)がナイジェル・デ・ヨング(Nigel De Jong)への危険なファウルで2枚目のイエローカードを受け退場となると、ミランは前への圧力を強めたが、決勝点は生まれなかった。

 ミランのトーレスは「点を取れたのはうれしいが、チームは勝てなかった。気持ちを前面に出して戦う相手との試合は、かなりやりづらくなる」とコメントした。

「大変だったけど、満足している。イタリアは守備が厳しくて、楽にはプレーさせてもらえないけど、それは元から分かっていた」

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