【9月23日 AFP】中国当局のインターネット検閲を監視する団体「GreatFire.org」によると、ユーザーのプライバシーを尊重する検索エンジン「ダックダックゴー(DuckDuckGo)」へのアクセスが今月3日から当局によって遮断されていることが分かった。

 2007年に作られたダックダックゴーはユーザーのIPアドレスを保存せず、プロフィールを作らないのが特徴だ。同社はホームページでも自社のサービスについて、「あなたを追跡しない検索エンジン」とうたっている。

 同社のサービスは、インターネット上での米政府による大規模な監視活動が明るみに出たことを受けて人気が高まった。検索エンジン市場に占めるシェアは小さいが、最近では、米アップル(Apple)の基本ソフト「iOS 8」のデフォルト(初期設定)の検索エンジンの選択肢の1つになっている。

 ブログ「サーチエンジンランド(Search Engine Land)」を公開しているコンサルタントのバリー・シュワルツ(Barry Schwartz)氏は、「中国当局がこの検索エンジンを遮断している理由は分からないが、フィルタリングに関する規則に従っていなかったことが原因の可能性がある」と指摘している。(c)AFP