「氷バケツ」事故で重体の消防士が死亡、米ケンタッキー
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【9月22日 AFP】米ケンタッキー(Kentucky)州のキャンベルズビル大学(Campbellsville University)で先月行われた「アイス・バケツ・チャレンジ(Ice Bucket Challenge)」イベントでの事故でけがをし、入院していた消防士が死亡した。米当局が21日、発表した。
同大学は、消防士のトニー・グライダー(Tony Grider)さん(41)が20日に死亡したことを明らかにし、家族に対し哀悼の意を表明した。
事故は、同大学で8月21日に行われたアイス・バケツ・チャレンジで、同大学の吹奏楽団に氷水を浴びせるのに使われた消防車が電線に近づきすぎたために起きた。消防車は高圧送電線に接触しなかったものの、電力サージによって高電圧が加わったため、はしごの上に乗っていたグライダーさんら消防士らは感電した。
地元メディアによると、入院していたもう一人の消防士、サイモン・クイン(Simon Quinn)さん(22)は今月15日に退院した。事故では、別の2人の消防士も負傷したが、治療を受けた後に帰宅した。
難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療研究支援を目的としたこの運動は、世界中で流行し、大富豪からスポーツ選手や米元大統領に至るまで多くの人たちが参加している。(c)AFP