南アフリカの殺人発生率、過去2年で9%増
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【9月20日 AFP】南アフリカの殺人事件発生率がこの1年間で、1日あたり47件と急増した。警察当局が18日、統計を発表した。
警察当局の発表によると、14年3月までの12か月間に殺害された人は1万7068人で、前年比で5%増加した。
「前年より800件増加しており、非常に懸念している」とリア・フィエガ(Riah Phiyega)警視総監は述べた。
統計によれば南アフリカは世界で最も暴力犯罪の発生率が高い国のひとつ。また過去2年間で殺人事件発生率は9%以上増加している。殺人の犠牲者の大半は、貧困地区や黒人居住地域に暮らしている人々だ。
専門家によると、高い犯罪率は法の軽視に関連がある。
安全保障研究所(Institute for Security Studies)プレトリア(Pretoria)事務所のシャンドレ・グールド(Chandre Gould)研究員は、1994年にアパルトヘイト(人種隔離政策)が廃止されるまで、「南アフリカ人には法を尊重する理由がほとんどなく、法の支配を信じる理由は全くなかった」と指摘する。
一方、発表された統計によると、10年単位では犯罪全体の発生率は減少傾向にある。(c)AFP