世界人口、2100年までに110億人に到達か
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【9月19日 AFP】世界人口の増加はこれまでの予測を上回っており、今世紀末までに110億人に達する可能性があるとする国連(UN)主導の分析結果が、18日の米科学誌サイエンス(Science)に発表された。
これは2100年までの人口増加が予想を20億人上回ることを意味し、その主な原因はアフリカの高出生率だと論文は指摘している。
論文の共同執筆者の一人、米ワシントン大学(University of Washington)のエイドリアン・ラフテリー(Adrian Raftery)教授(統計学・社会学)は「現在約70億人の世界人口は、最大90億人まで増加し、その後は横ばいになるか減少に転じる可能性が高いというのが、過去20年ほどの共通認識だった。だが今回の研究で、70%の確率で今世紀中に世界人口が不安定化することが分かった」と語った。
これまでの人口予測は、平均寿命と出生率の経時変化に関する専門家の見解に依拠するのが一般的だったが、今回の研究は7月に国連から発表された最新の人口データを使用し、さらに入手可能なすべての情報を統合してより精度の高い予測を可能にするためにベイズ統計を採用した。
人口増加の大半が起こると予測されているアフリカでは、現在の人口10億人から今世紀末には40億人に増加すると見込まれている。論文は「今世紀末のアフリカの人口は80%の確率で、35億~51億人の間になる」と述べている。(c)AFP