【9月16日 AFP】ウクライナ議会は16日、同国からの分離を主張する親ロシア派が掌握している東部地域に「限定的な自治権」を認める法案を採択した。また、この5か月間に及ぶ武力衝突に関し、ウクライナ軍兵士と親露派の戦闘員の双方に恩赦を与える法案も採択している。

 これらの法案はウクライナ、ロシア、親露派などによる5日の停戦合意の際に持ち上がっていたもので、ペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領自らが草案をまとめた。今週18日の訪米へ向けて大きな政治的成果を手にした同大統領は「主権と領土の一体性、わが国の独立」をすべて保障しつつ、危機から脱出する最善策だと自信を示した。

 同法案には、ウクライナ東部に独立した警察権と司法権が認められること、さらには12月7日に地方選を実施し、新たな議会を設置することも盛り込まれている。(c)AFP