MH17便墜落現場、依然危険な状況 捜索再開のめど立たず
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【9月12日 AFP】オランダのジャニン・へニス・プラスハルト(Jeanine Hennis-Plasschaert)国防相は11日、マレーシア航空(Malaysia Airlines)MH17便が今年7月17日に墜落したウクライナ東部の現場について、依然としてあまりに危険なため調査チームによる犠牲者の遺体収容作業を再開することができないと述べた。
同国防相は、ハーグ(Hague)で発表された声明で、ロシアが支持する親露派武装勢力とウクライナ政府軍との間の停戦は「違反があり、その存立は脆弱(ぜいじゃく)だ」と述べた。
マレーシアのヒシャムディン・フセイン(Hishammuddin Hussein)国防相との会談を終えたプラスハルト国防相は、「現時点では、調査を再開できるほど安定した状況にはない」と語った。
当初、法医学専門家らが遺体収容のためグラボベ(Grabove)の村に近い墜落現場を訪れたものの、その地域における激しい戦闘のため、捜索は1か月間中断されている。
法医学専門家らは、停戦が守られるならば、冬が始まる前に現場に戻ることを期待している。(c)AFP