【9月12日 AFP】男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2014)準決勝の対戦組み合わせが11日に発表され、初の決勝進出を目指しジュネーブ(Geneva)にイタリアを迎えるスイスは、第1試合でロジャー・フェデラー(Roger Federer)が世界ランク76位のシモーネ・ボレッリ(Simone Bolelli)と対戦することが決まった。

 四大大会(グランドスラム)通算17勝のフェデラーは、ボレッリという予想外の対戦相手と初戦に臨むことになった。また、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2014)覇者のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は第2試合に登場し、イタリアのエースを務めるファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini)と対戦する。

 フェデラーとワウリンカは、再び13日のダブルスに出場し、パオロ・ロレンチ(Paolo Lorenzi)/アンドレアス・セッピ(Andreas Seppi)組との戦いに挑む。そして14日には、シングルスの対戦相手を入れ替えフェデラー対フォニーニ、ワウリンカ対ボレッリの試合が行われる。

 第1試合に登場するフェデラーは、世界ランクで48位のセッピよりも格下のボレッリという意外な相手と対戦する。セッピは、今大会の1回戦と準々決勝ではいずれもシングルスに出場し、1998年以来となるイタリアの準決勝進出に貢献した。

 イタリアのコラド・バラツッティ(Corrado Barazzutti)監督は、今季下部ツアーでいくつかの大会を制しているボレッリを擁していきなりの大番狂わせを狙っているが、同選手はフェデラーとの直接対決では伊ジェノア(Genoa)で行われたデビス杯を含めて2戦全敗となっている。

 直接対決ではイタリアが通算3勝2敗としているものの、これまでスイスは本国での試合においてイタリアに負けたことはなく、ハードコートで行われる両国の対決はホームのスイスが圧倒的に優勢とみられている。

 スイスは準決勝を制すれば、11月21日から23日に行われる決勝で、フランスと前回大会(Davis Cup 2013)王者チェコの勝者と対戦することになる。

 そのフランス対チェコの準決勝は、仏パリ(Paris)のローラン・ギャロス・スタジアム(Stade Roland Garros)で行われる。フランスのアルノー・クレマン(Arnaud Clement)監督は、リシャール・ガスケ(Richard Gasquet)を擁立し、トマス・ベルディハ(Tomas Berdych)との第1試合に臨む。第2試合では、ジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga)がルカシュ・ロソル(Lukas Rosol)と相まみえる。

 クレマン監督は、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2014)準々決勝でフェデラーに敗れ、まだその疲れから完全に回復していないと訴えていたガエル・モンフィス(Gael Monfils)の起用も決めた。

 世界ランク18位のモンフィスは、ジュリアン・ベネトー(Julien Benneteau)と組んでダブルスでの出場となる。しかしながら、このペアはモンフィスのダブルスでの経験が限られているため、勝利を収める可能性は低い。

 両国の対戦は通算15回目となり、これまでの対戦成績は7勝7敗の互角となっている。(c)AFP