【9月12日 AFP】米中央情報局(CIA)は11日、イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」がイラクとシリアに擁する戦闘員は現在2万~3万1500人とする推計を発表した。従来の推計1万人から大幅に引き上げた。

 CIAのライアン・トラパーニ(Ryan Trapani)報道官は「5~8月にかけての全情報報告に基づき新たに評価した結果、CIAでは『イラク・レバントのイスラム国(Islamic State of Iraq and the LevantISIL)』がイラクからシリアにかけて2万~3万1500人を集結させていると推計する。この新たな推計は、6月以降の戦闘での(ISILが収めた)勝利とカリフ制国家の樹立宣言による戦闘員勧誘の強化、戦場の拡大、追加情報を反映させたものだ」と述べた。

 バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は前日、イスラム国に対する攻撃の拡大を宣言した。シリア国内での新たな空爆、イラクでの攻撃拡大、イラク軍に対する新たな支援計画などが見込まれている。(c)AFP