【9月12日 AFP】火星探査を続ける米航空宇宙局(NASA)の無人探査車「キュリオシティー(Curiosity)」が、目的地であるシャープ山(Mount Sharp)のふもとに到着した。まもなく岩盤の掘削を開始する。NASAが11日、発表した。

 NASAが約25億ドル(約2700億円)を投じて製造した史上最大の火星無人探査車であるキュリオシティーは、2012年8月に火星に着陸。火星探査の目的は、生命が存在した可能性を示す痕跡を見つけることだ。

 キュリオシティー計画に参加する米カリフォルニア工科大学(California Institute of Technology)のジョン・グロッツィンガー(John Grotzinger)氏は、「長い間目指してきた遥かな未開地に、われわれはようやく到着した」と述べた。

 同氏によると、探査車は現在、シャープ山のふもとにあり、数日中に登山を開始する。数週間以内に灰緑色の岩の掘削を行う予定だという。

 探査車は昨年、火星の地表にあるごつごつとした岩石によって6つある車輪のうち4つに穴が開いてしまった。このため、今後のルートは当初の計画よりも若干直線的となる予定という。(c)AFP