エボラ熱、西アフリカの医療従事者「対処しきれない」
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【9月10日 AFP】西アフリカでエボラ出血熱の感染が拡大している問題で、医療従事者らは10日、最も感染者の多いリベリアでは新たな感染者の急増に対処しきれなくなっており、医療サービスの存続が脅かされていると報告した。
緊急医療援助団体「国境なき医師団(Medecins Sans Frontieres、MSF)」の広報担当ソフィー・ジェーン(Sophie Jane)氏は、リベリアの首都モンロビア(Monrovia)でAFPの取材に対し「我々は圧倒されている。患者が次から次に(大量に)来る。昨日は30人の患者を受け入れた」と語った。
世界保健機関(World Health Organization、WHO)は、西アフリカ全域での感染者の「飛躍的増加」を予想しており、特にリベリアでは今後数週間で数千人規模の新たな感染者が出る恐れがあると警告している。
WHOは9日、リベリア、シエラレオネ、ギニア、ナイジェリアにおけるエボラ出血熱感染者が4293人、死者が2296人に上っていると発表した。全感染者の半数近くはこの3週間以内に感染した人だという。(c)AFP/Zoom Dosso