【9月11日 AFP】第69回ブエルタ・ア・エスパーニャ(69th Vuelta a Espana)は10日、第17ステージ(オルティゲイラからア・コルーニャ、190.7キロメートル)が行われ、ジャイアント・シマノ(Giant-Shimano)のヨーン・デーゲンコルプ(John Degenkolb、ドイツ)がステージ4度目の優勝を飾った。

 25歳のデーゲンコルプは、2012年大会(67th Vuelta a Espana)で記録した通算5勝まであと1勝に迫り、チーム・サクソ・ティンコフ(Team Saxo-Tinkoff)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)が依然として総合首位を堅持した。

 第112回パリ~ルーベ(112th Paris Roubaix)で2位入賞を果たしたデーゲンコルプは、序盤のステージで赤色のジャージー(マイヨ・ロホ)に身を包んでいたオリカ・グリーンエッジ・サイクリングチーム(Orica GreenEDGE Cycling Team)のマイケル・マシューズ(Michael Matthews、オーストラリア)をステージ2位に追いやり、トレック・ファクトリー・レーシング(Trek Factory Racing)のファビアン・カンチェラーラ(Fabian Cancellara、スイス)は3位だった。

 11日に行われる第18ステージは、ア・エストラーダ(A Estrada)からモン・カストローベ メイス(Monte Castrove. Meis)までの、157キロの山岳ステージとなる。コンタドールは、このステージが自身の総合首位を脅かすものになると警戒している。

 31歳のコンタドールは現在、モビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)に1分36秒差を、スカイ(Sky Pro Cycling)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)に1分39秒差をつけている。

 最終第21ステージは、サンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)で行われる9.7キロのタイムトライアルとなっている。

 この日は、オメガファルマ・クイックステップ(Omega Pharma-Quick Step)のリゴベルト・ウラン(Rigoberto Uran、コロンビア)がレースの棄権を表明している。第97回ジロ・デ・イタリア(2014 Giro d'Italia)で総合2位に入ったウランだが、このとき優勝したモビスター・チームのナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)と同様、ブエルタを最後まで走り切ることはできなかった。

 今大会の山岳ステージでいつものような強さを見せることができなかった27歳のウランは、「ブエルタに別れを告げることにした。チームとその働きに感謝したい」と話した。(c)AFP