エボラ熱拡大で「国家存亡の危機」 リベリア国防相、安保理で訴え
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【9月10日 AFP】リベリアのブラウニー・サムカイ(Brownie Samukai)国防相は9日、西アフリカで拡大を続けるエボラ出血熱の封じ込めに向けた国連安全保障理事会(UN Security Council)の会合で、リベリアは存亡の危機に立たされていると訴えた。
西アフリカ全体のエボラ熱死者2288人のうち半分以上に当たる約1200人の犠牲者を出している同国では、さらなる感染拡大が予想されている。
サムカイ国防相は安保理で、「リベリアは国家存亡をかけた深刻な脅威に直面している」と発言。エボラ出血熱は「野火のように、その進路上にある全てをのみ込みながら拡大している」と述べた。
すでに疲弊しているリベリアの医療体制は大打撃を受けており、「この問題に効果的に対応するためのインフラや物流の処理能力、専門知識、財源のいずれも不足している」という。(c)AFP