【9月10日 AFP】国連(UN)とパレスチナ自治政府は9日、イスラエルとの戦闘で壊滅的な被害を受けたガザ地区(Gaza Strip)への支援のため、国際社会に5億5100万ドル(約586億円)の援助を呼びかけた。

 イスラエルが本格的な攻撃を初めた7月8日から50日間に及んだ今回の戦闘では2100人以上が死亡し、その約70%を市民が占めた。一方、イスラエル側の死者は、兵士67人、市民6人にとどまった。

 来月12日にエジプトの首都カイロ(Cairo)で援助国会議が開かれるのを前に、国連のジェームズ・ローリー(James Rawley)パレスチナ担当人道調整官は声明を発表。「ガザ地区は前例のない規模の被害を受けた。危機が終わったというには程遠い」と説明した。

 ローリー人道調整官とパレスチナ自治政府のムハンマド・ムスタファ(Mohammed Mustafa)副首相は、食糧や清潔な水、医療、教育の提供をはじめとする人道支援のために5億5100万ドルの援助が必要だとしている。

 国連はまた、ガザ地区の市民のうち10万人以上が、長期にわたって住宅を持てない状態に置かれると予測している。(c)AFP