エボラ死者2296人に、リベリアで半数超の1224人 WHO
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【9月10日 AFP】世界保健機関(World Health Organization、WHO)は9日、9月6日現在で西アフリカのエボラ出血熱の患者はリベリア、シエラレオネ、ギネア、ナイジェリアの合計で4293人、うち2296人が死亡したと発表した。
過去21日間に感染した人が全体の約半数を占めている。西アフリカのエボラ出血熱は今後さらに広がるとの予測を受け、リベリアではエボラ患者の急増に対する備えに取りかかっている。リベリアは1224人の死者を出しており、その62%が8月中旬以降に死亡したという。ギニアでは555人、シエラレオネが509人が死亡した。
WHOは、リベリアは当面、感染拡大を止めるのではなく、遅らせることしか望めないと警告した。一方でWHOの疫学部門の責任者シルビー・ブリアン(Sylvie Briand)氏は、セネガルとナイジェリアの現在の目標は「感染を完全に止めること」だと述べた。セネガルは感染者1人のみを発表、ナイジェリアは感染者19人、死者8人を記録している。
WHOは8日、リベリアの首都モンロビア(Monrovia)を含むモントセラド(Montserrado)県では、現在使用中の病床240床と計画中の260床の合計をはるかに上回る1000床が必要だとして、リベリアを支援する機関は「現在の努力を3~4倍に強化する構えが必要だ」という見方を示している。(c)AFP/Zoom DOSSO