【9月9日 AFP】米ホームセンター大手のホーム・デポ(Home Depot)は8日、同社の支払い情報システムがハッキングされていたことを確認したと発表した。数百万人の顧客に影響がおよぶ恐れがある。

 ホーム・デポの声明文によると、米国およびカナダの同社店舗でクレジットカードやデビットカードなどを使って買い物をした顧客が影響を受けた可能性があるという。

 数日前には情報セキュリティー専門家のブライアン・クレブズ(Brian Krebs)氏が、ホーム・デポ顧客のものとみられるクレジットカードやデビットカードの情報がサイバー犯罪サイト上で売買されていると指摘。7日には、ホーム・デポのシステムへの攻撃は米小売り大手ターゲット(Target)がハッキング被害にあったコンピューターウイルスの亜種によるものだと発表した。

 ターゲットは昨年12月にサイバー攻撃を受け、4000万人分のクレジットカードデータと7000万人分の顧客の個人情報が流出する被害にあっている。

 クレブス氏は自身のブログで、ホーム・デポのサイバー攻撃事件の捜査に近い筋の情報として、いくつかのホーム・デポ店舗のレジスターがコンピューターウイルス「BlackPOS」の亜種に感染していたことを明らかにした。「BlackPOS」はWindowsで動作するカードリーダーにカードが通されたときにカード情報を盗み取る。(c)AFP