【9月8日 AFP】中米ニカラグア当局は7日、首都マナグア(Managua)で前夜に発生し、大きなクレーターを生み出した謎の爆発について、同日に地球をかすめた小惑星の破片の落下が原因との見解を示した。

 隕石(いんせき)が落下したとみられる国際空港近くには、衝突で直径12メートルのクレーターが出現。現場は樹木林の中にあったため、奇跡的にけが人は出なかった。

 ニカラグア当局は、落下した物体について、7日に地球に最接近した小惑星「2014 RC」の破片との見方を示している。天文学者らによれば、2014 RCの直径は推定20メートルで、家1軒ほどの大きさだ。

 ニカラグア地震研究所のウィルフレド・ストラウス(Wilfredo Strauss)氏は「隕石によるものとの確証を得た。衝突によるクレーターも確認した」と語った。

 隕石は6日深夜に落下したとみられ、その稲妻のような衝撃は首都全域で感じられ、ストラウス氏の研究所の地震計にも記録されていたという。「2つの波が観測された。1つ目は、隕石が地面にぶつかったことによる弱い地震波。続いて衝撃音による、より強い地震波があった」(ストラウス氏)

 7日には政府関係者や専門家らが現場を訪れ、検証を行った。(c)AFP