ジーターの引退式が開催、松井氏ら盟友も集結
このニュースをシェア
【9月8日 AFP】今季限りでの引退を表明している米大リーグ(MLB)、ニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)のデレク・ジーター(Derek Jeter)の引退式が、7日の試合前に行われた。
ヤンキースの花形遊撃手として過ごしたメジャーでの20年間を振り返り、ジーターは「自分がやってきたのは、世界最高の仕事です。私はニューヨーク・ヤンキースの遊撃手になれた。世界に1つしかない仕事です」と話した。
ジーターの背番号2はまだ永久欠番となっていないが、発表は間もなく行われるとみられている。チームは現在、残り3週間となったレギュラーシーズンで、プレーオフに進出しようと奮闘している。
引退式では、さまざまな贈り物がジーターに渡され、なかでもチームのオーナーであるスタインブレナー一家からは、背番号にちなんだ22万2222ドルの小切手がジーターの創設した慈善団体に、イタリアへのバカンス旅行が本人に贈呈された。
ジーターは、「スタインブレナー一家に感謝します。彼らは、ここでプレーしたいと思った唯一の組織でプレーする機会をくれました」と話した。
今年2月に今季限りでの引退を発表したジーターの引退式には、元チームメートや家族、さらにNBAのレジェンド、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏といった特別ゲストも登場した。
チームメートでは、松井秀喜(Hideki Matsui)氏やバーニー・ウィリアムス(Bernie Williams)氏、デービッド・コーン(David Cone)氏、ティノ・マルティネス(Tino Martinez)氏、ポール・オニール(Paul O'Neill)氏、マリアーノ・リベラ(Mariano Rivera)氏といったかつての仲間が、ヤンキー・スタジアム(Yankee stadium)に集まった。
マルティネス氏とオニール氏は今年、ヤンキースでの功績を祝してスタジアム内のモニュメント・パークに銘板が飾られている。またリベラ氏は、今回のジーターと同じような引退式を昨年9月に行った。
また8月には、かつてヤンキースを率いたジョー・トーリ(Joe Torre)監督の背番号6も、永久欠番になると発表されている。
ジーターは満員の観客に向かって、「みなさん(ファン)に感謝しています。みなさんのおかげで、20年間、少年の気持ちでいられました。自分の成してきたことを愛していますし、今の仕事を愛しています。だから心の底から言いたい。みなさんありがとう」と語りかけた。
「ファンの皆さんに喜びと興奮を与えるのが仕事だと、私はいつも感じていましたが、皆さんが私にくれたものと比べれば、まったく取るに足りません」
ジーターは、打席数、安打数、盗塁数などの項目で、ヤンキース歴代1位の記録を保持している。(c)AFP