【9月6日 AFP】スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)は5日、2013-14シーズンの収入がクラブ史上最高となる6億390万ユーロ(約827億円)に達したと発表した。

 総収入は5月に欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)で通算10度目の優勝を飾ったことも手伝い、前シーズン(12-13シーズン)より10.9パーセント増となり、純利益も3850万ユーロ(約52億円)と微増した。また、負債額は21パーセント減の7150万ユーロ(約97億円)となっている。

 世界のサッカー界の中で最も裕福なクラブという地位を固めたレアル・マドリードだが、一方でアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)とシャビ・アロンソ(Xabi Alonso)という中盤の要を、この夏に合わせて8500万ユーロ(約115億円)の移籍金で放出したことで、クラブの役員会は非難を受けている。

 それでも、レアル・マドリードは1億ユーロ(約136億円)を費やし、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)で活躍したハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)、トニ・クロース(Toni Kroos)、ケイロール・ナバス(Keylor Navas)を獲得している。

 しかしながら、レアル・マドリードのフロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)会長は、ディ・マリアがクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)に次いでクラブで2番目の高給取りとなると見込まれる昇給を望んでいたと明かし、放出の決断を擁護した。

「ディ・マリアは、経済面でわれわれが納得できない要求をしていた。われわれはできうる限りの最高のオファーをしたが、受け入れられなかった。世界一の選手であるクリスティアーノ・ロナウド以外で、そのレベルの年俸の選手はいない」

「彼がわれわれのオファーを断ったことで、他の選手について考え始めるようになった。そして、ロドリゲスを手に入れたのだ」

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